DASHI SOLUTIONだしソリューション最新話

だしソリューション だしソリューション

超加工食品(UPF)の歴史と現況

🍀超加工食品(UPF)の歴史

出来事
2004年頃 モンテイロらがブラジルの食生活変化を分析し、「伝統食品から工業製品への移行」を問題視
2009年 食品を加工度で分類する枠組みを提案
2010年 NOVA分類を学術論文で体系化
2015年以降 国際的に「Ultra-Processed Foods (UPF)」という名称が定着
2019年 Hallらのランダム化比較試験により世界的注目を集める
2020年代 WHOや各国政府のUPFガイドライン政策議論に発展
2026年 日本微量栄養素学会にてプラントベースだしと食品加工度に関するポスター発表(前川ら)

🍀世界のUPF摂取量の比較

地域 UPF摂取比率(総エネルギー比) 傾向
日本 27.9~42.4%1) 欧米より低い
米国 約58~60% 世界で最も高い水準
英国 約55~60% 米国と共に非常に高い
フランス 約30~35% 日本と同程度
オーストラリア 約35~40% 日本と同程度
メキシコ 約30~40% 日本と同程度
ブラジル 約20%2) 日本と同程度

🍀日本が欧米より低い理由

  • ①伝統的な和食文化(米・魚・野菜中心)
  • ②外食や惣菜でも「料理」として提供される
  • ③清涼飲料・菓子類の摂取量が欧米より少ない

  • 1) 東京大学(篠崎らの研究)、全国食事記録調査(2742人)による
  • 2) Louzada MLC, et al. Consumption of ultra-processed foods in Brazil.


感謝
マエカワテイスト株式会社
前川隆嗣

Dr.Toshi(ドクター・トシ)の
ミニ講座 Vol.111

SDGs目標8「働きがいも経済成長も」-食べ物とのつながり

安全な水とトイレを世界中に
Dr.Toshi
今日は SDGs の目標8「働きがいも経済成長も」について話してみよう。まず、どんなイメージがあるかな。
Jr.
「働きがい」と「経済成長」って、なんだか別の話に聞こえます。どうつながるのですか。
Dr.Toshi
いい質問だね。目標8が目指しているのは、“誰もが安心して働けて、社会全体も豊かになる状態” になることなんだよ。
Jr.
難しそうですね。安心して働けるって、どういうことですか。
Dr.Toshi
一言でいうと、安全で、公正で、持続可能な働き方を指しているんだ。
Jr.
なるほど。
Dr.Toshi
働く人を守ることと、経済の成長はセットなんだよ。
Jr.
でも、どうしてこれが環境問題の解決につながるのですか。
Dr.Toshi
これも大事なポイントだよ。経済を成長させるために自然を壊してしまったら、結局は農業や漁業が成り立たなくなる。
Jr.
なるほど。
Dr.Toshi
つまり、資源を使いすぎると、自然への悪影響が出てしまうんだ。
Jr.
食べものと働きがいは、関係あるのですか。
Dr.Toshi
いいところに気が付いたね。
Jr.
どうつながるのですか。
Dr.Toshi
実は、食の世界は目標8と深く関わっているんだ。たとえば、世界にはまだつらい働き方をしている人がいるのだよ。
Jr.
つらい働き方ですか。
Dr.Toshi
そうだね。とても少ないお給料で長い時間働いている人、危ない場所でケガをしながら働かされている人がいるんだ。
Jr.
そうですか。
Dr.Toshi
それだけじゃなくて、学校に行きたいのに行けず働かされている子どもたち、無理やり働かされている人もいるんだ。
Jr.
大変ですね。
Dr.Toshi
こうしたつらい働き方は、今でも世界のいろいろな地域であるのだよ。
Jr.
本当ですか。驚きました。
Dr.Toshi
私たちが安い食品を買える背景には、こうした問題があることもあるんだ。だから、日本企業でも、コーヒー豆やカカオ豆をフェアトレードに切り替える動きが進んでいるのだよ。
Jr.
なるほど。
Dr.Toshi
食品は「畑 → 工場 → 輸送 → 店舗」と多くの人が関わる。そのどこかで不当なことがあれば、目標8に反してしまうんだ。
Jr.
よく分かりました。SDGsの目標8って、食べ物とも関係があるんですね。
Dr.Toshi
もちろんあるよ。食べ物って、たくさんの人の仕事でできているからね。
Jr.
僕の好きなチョコレートもですか。
Dr.Toshi
そうだね。チョコの原料「カカオ」を作る国では、子どもが学校に行けずに働かされていることがあるんだ。また、世界には危ない仕事をしている子どもが今でも5,400万人もいると言われているよ(ILO & UNICEF:2025)。
Jr.
そんなに…!
Dr.Toshi
だから、ネスレのような大きな会社は、子どもを働かせない農園から原料を買う取り組みをしているのだよ(Nestlé: Tackling Child Labour Report, 2020)。
Jr.
博士が飲んでいるコーヒーもですか。
Dr.Toshi
そうだね。コーヒー豆を作る農園では、安い賃金や危険な農薬、長時間労働が問題になっているんだ。
Jr.
じゃあ、ぼくたちはどうすればいいのですか。
Dr.Toshi
例えば、コンビニのローソンでは、自然を守りながら作られた農園の豆を使っているんだ。こういう商品を選ぶと、働く人を応援できるよ(ローソン:SDGsハンドブック, 2024)。
Jr.
バナナや野菜はどうですか。
Dr.Toshi
農家の方々が安心して働けるようにするには、自然を守ることも大事なんだ。森を切りすぎたり農薬を使いすぎたりすると、土が弱って作物が育たなくなる。そうなると農家の仕事がなくなってしまうんだよ。
Jr.
自然を守ることが、働く人を守ることにもなるのですね。
Dr.Toshi
そうだね。
Jr.
魚はどうですか。
Dr.Toshi
魚をとりすぎると海に魚がいなくなってしまう。そうなると漁師さんが働けなくなるよね。だから、「とりすぎない漁業」が大切なんだ。
Jr.
ぼくたちにできることってあるのですか。
Dr.Toshi
もちろんあるよ。フェアトレードのチョコやコーヒーを選ぶ。購入したものは残さないなど、食べ物をむだにしないことだね。
Jr.
なるほど。
Dr.Toshi
それに、環境にやさしい商品を選ぶ。働く人を大切にしているお店を応援する。こうした小さな行動が、世界の働く人を助ける力になるんだ。
Jr.
食べ物の裏側には、たくさんの人の仕事があるのですね。
Jr.
その通りだね。だから、食べ物を選ぶときに「誰が、どんなふうに作ってくれたのかな」と考えることが、SDGs目標8につながるんだ。
Dr.Toshi
小さな行動でも、世界の働く人を助けることができるのですね。
Jr.
そのとおりだよ。
Dr.Toshi
よく分かりました。ありがとうございます。
だしソリューション 最新話 | マエカワテイスト株式会社 | 醤油の名産地播州・世界文化遺産姫路城の麓から歴史と美味しさをお届けします。

だしソリューションのバックナンバーはこちら

2026.07
Vol.39 だしソリューション
2026.05
Vol.38 だしソリューション
2026.03
Vol.37 だしソリューション
2026.01
Vol.36 だしソリューション
2025.11
Vol.35 だしソリューション
2025.09
Vol.34 だしソリューション
2025.07
Vol.33 だしソリューション
2025.05
Vol.32 だしソリューション
2025.03
Vol.31 だしソリューション
2025.01
Vol.30 だしソリューション
2024.11
Vol.29 だしソリューション
2024.07
Vol.28 だしソリューション
2024.05
Vol.27 だしソリューション
2024.03
Vol.26 だしソリューション
2024.01
Vol.25 だしソリューション
2023.11
Vol.24 だしソリューション
2023.09
Vol.23 だしソリューション
2023.07
Vol.22 だしソリューション
2023.05
Vol.21 だしソリューション
2023.03
Vol.20 だしソリューション
2023.01
Vol.19 だしソリューション
2022.11
Vol.18 だしソリューション
2022.09
Vol.17 だしソリューション
2022.07
Vol.16 だしソリューション
2022.05
Vol.15 だしソリューション
2022.03
Vol.14 だしソリューション
2022.01
Vol.13 だしソリューション
2021.11
Vol.12 だしソリューション
2021.09
Vol.11 だしソリューション
2021.07
Vol.10 だしソリューション
2021.05
Vol.09 だしソリューション
2021.03
Vol.08 だしソリューション
2021.01
Vol.07 だしソリューション
2020.11
Vol.06 だしソリューション
2020.09
Vol.05 だしソリューション
2020.07
Vol.04 だしソリューション
2020.06
Vol.03 だしソリューション